整形外科においては、主に骨や関節、筋肉や神経組織を含めた運動器の様々な問題を取り扱っています。運動器は骨格を形成しているだけではなくて、大切な内臓を守っています。また、歩いたり走ったり、あらゆる動作の基本となります。それだけではなくて、喜んだり驚いたりする感情表現とも密接な関係があり、人間にとって切り離せない実に様々な役割を果たしてもいるのです。

そんな私たち人間の体に関する諸問題を解決してくれるものが、整形外科なのです。それによって数多くの部位の問題を解決するのです。たとえば薬物療法、運動療法、装具療法、それに手術などの治療法から最適なものを選択して実行するのです。確かに幅広いシチュエーションに対応するのは困難が伴いますが、技術の進歩も大きいので今後の可能性について考えても、見通しは明るいと言えるでしょう。

たとえば整形外科の中には運動器の再建を目的としたものがあります。それは再生医療と呼ばれています。人体には関節軟骨など、一度大きなダメージを受けると再生が難しい組織があります。実は身体の修復には血液が必要になるのですが、関節軟骨には血管がないのです。

そのため以前は軟骨の細胞を培養して、それを患部に投与したりしていました。それはあまり効率的な方法ではなかったのですが、現在では生体材料といって人の生体に移植することを目的として開発された特殊素材があります。それを用いて効率良く治療することが出来るようになったのです。こうした生体材料を用いた治療法は、人工関節などで大きく進歩していますし、今後は幹細胞による組織再生の研究なども大きく進むことが期待されています。

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